100th Anniversary

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100年の酒づくりで培ってきた
米と麹と発酵の知見と技術を軸とし、
社員全員が持てる力を発揮して、
新しい時代への挑戦を続けます。
八海醸造株式会社
代表取締役 南雲 二郎

大正11(1922)年、霊峰八海山を仰ぐ南魚沼市の旧城内地区で、初代の南雲浩一は日本酒づくりを始め、八海醸造を創業しました。昭和30年代前半まではわずかな製造量の酒を醸す、小さな酒蔵でした。
 昭和28(1953)年、創業者が亡くなり、4男の南雲和雄が先代からともに過ごした4人の仲間と事業を引き継ぎました。当時の製造量は300石足らずで、資産よりも借金の方が多いというマイナスからのスタート。いつ潰れてもおかしくない経営状況でした。しかし、経営の総責任者となった和雄は、優秀でエネルギッシュな仲間に恵まれ、そこから徐々に業績を伸ばしていきました。資金調達など経理面で敏腕を発揮した富所義五郎、瓶詰めなど製造部門を支えた丸山孝男、そして八海山の基本的な酒質をつくった杜氏の高浜春男。さらに私の母の仁が、手料理で取引先を接待する役目を担いました。彼らは“淡麗でバランスのとれたよい酒をつくり、発展していこう”と志をひとつにし、酒蔵を成長させ、日本酒「八海山」の基礎を築きました。
そして平成9(1997)年、私は代表取締役を引き継ぎました。
 当社の日本酒は、淡麗でバランスのとれた高品質な酒質を追求し続けています。私たちはふだん飲むレギュラー酒の品質を高めていくことで、日本酒の価値を高めることにつながると考えています。

令和3(2021)年には、アメリカ・ニューヨーク州のブルックリンクラと業務資本提携を結びました。ワインやビールのようにSAKEが世界飲料として認知されるためには、世界中で現地の人たちが自らの手でSAKEをつくる必要があるとの思いからです。

今、私たちは日本酒文化の一端を背負い、次世代へと続く新しい時代を切り拓こうとしています。そんななかで私たちがもっとも大切にしている目標が「永遠に終わらない会社」です。終わってしまうことは今までの事業に費やした時間を消してしまうことになりかねません。何よりも先人たちが脈々とつくりあげ、私たちが構築してきた今の体制や実績を水泡のごとく消してしまうことになってしまいます。ひとつのことに満足し、新たなことに取り組まない組織は業績が低迷し、終わりを迎える可能性が高まります。「永遠に終わらない会社」を目指すということは、現在製造している商品に満足せず、つねに進化させ、今の経営に危機感をもち続けるということ。自問と挑戦をやめないことに真摯に取り組んでいきます。

私たちは100年の酒づくりで培ってきた米と麹と発酵の知見と技術を軸とし、社員全員が持てる力を発揮して、新しい時代への挑戦を続けます。

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